梵字ペンダントが出来るまで

梵字ペンダントが出来るまで

梵字ペンダントの歴史は言い換えれば婚約指輪の歴史となります。有史以来存在し、現在は着ける指により指輪に意味があるとされます。

左手の薬指につける結婚指輪は「聖なる誓い」の意味があります。

素材にされる金属としては金、銀、プラチナなどの貴金属が主流ですが、現在は新しい素材の指輪も登場しているようです。

歌詞や題名などの固有名詞には、「指環」と表記されることもあり、古代においては指輪は女性に固有のものではなく、古代ローマにおいては印鑑として用いられました。その太古の昔より梵字ペンダントは指輪の基本形とされていたようです。

梵字ペンダントの製造工程

シンプルな梵字ペンダントが作られる工房とは!?その全貌を紹介します。全てが職人仕様の部屋になってます(^^)

梵字ペンダントが出来るまで

この写真にあるもののほとんどが我が父の手作りです。

椅子・机・棚・作業台などを作ってしまいました。普段は凄く小さなジュエリーばかりなので、机や椅子などの寸法の大きいものは楽勝だとか。

この下の写真の道具入れも全部手作りなんです。。。中の物の全てが仕事に使う道具で、一体何に使うのかサッパリ。。。

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まずは地金の精錬作業ですね。僕は小さい頃からこれが好きでよく見ていました(^^)

ちなみに本日は、プラチナとゴールドの精錬作業です。

右側の道具類はゴールド用の道具です。プラチナは別にあります。理由は後ほど。

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まず、使用する地金をバーナーで溶かします。溶けた地金を金型に流し込みます。この作業も簡単にはいかないので慎重に・・・で、出来上がったゴールドの地金が右側の写真。熱くて触れませんよ(^^)

これでゴールドはおしまいです。

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プラチナは道具やバーナー全てが金とは異なります。

理由は融ける温度が全然違うから。光の明るさに例えるなら、「金はロウソク、プラチナはスタジアムのライト」ほどの違いがあります。

それから、お皿にプラチナの粉を入れ積み上げていますが、これにも理由があるんですよ(^^)

左側の写真は、炎の出し始めです。右側の写真はより高温で溶かし始めたところです。炎の温度によって色が違うのが分かりますか?

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この瞬間、プラチナは約1700度以上!!もの高温になっています!

当然ながら周りにいる僕たちも物凄く熱いです。

おまけに動画では分かりにくいですが、バーナーの音がでかい!高温に爆音!まさに小さな鉄工所ですね(^^;)音量を最大にしていただければ(^^)

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写真を見て、何かに気付きませんでしたか?

ちょっと小さくて分かりにくいのですが、重ねていたお皿の高さが低くなっていませんか?

実は、プラチナが超高温で溶けるために、お皿を突き破ってどんどん下に落ちているんです!!

ゴールドとプラチナの道具がなぜ違ったのか?

それは、ゴールドの金型にプラチナを流し込むと、高温で金型の方が融けてしまうからなんです。融ける温度が全然違うんです!

そうして出来上がった地金が、父の手にあるプラチナの塊。まだ熱くてずっしり重たいんです。ちなみにこの時の地金は僕には触れる事が出来ません。

火傷するくらいに熱いんです!父は慣れているんですね(^^)

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溶けて丸くなった地金を何度も何度も火で溶かし、やわらかくなっては、金づちで叩き、また溶かし、叩いての繰り返しで棒状へ成形していきます。

内刃物が強いと言われるように、職人が一点一点手作りでつくるジュエリーは強いのです。材料がギュっと詰まっている・・・という表現だとわかりやすいでしょうか?

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リズムに乗った金づちの音が響き、形作られていきます。

見てる分には簡単なんですが、驚くべきことはちゃんと長方形の形になっていることなんです!

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我が家にはローラーが2種類あります。地金や仕事によって使い分けるんだそうです。

ローラーは機械で動きます。手で回すローラーもあるのですが、仕事量が全然違うのです。

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そこで精錬した地金をローラーで薄く引き延ばし、叩いては地金を強くします。

この叩いて強くするのが重要でこの作業は欠かせません。

この「地金を叩く」だけで、地金の良し悪しが、分かるようで、この日も精錬しなおしていました。

さて、精錬しローラーで薄く延ばした地金をどうするのか?ここは極めてアナログな作業です。

イラストレーターなどの画像ソフトで製作した梵字の文字を、希望通りの寸法にプリンターで印刷し、シールを作ります。それを地金に貼って準備は完了。

指と比べてもちいさいでしょ?このSサイズの実寸は約1センチです。

糸ノコでドンドンと切り出していくんですが、実はこの糸ノコ40年使ってます。 ボクより年上!「新しいのを買えば?」と言うボクの問いに実に深い答えが・・・

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新品は全ての部分に"ゆがみ"が多くて、その調整に時間がかかるんです。

ノコギリの歯が斜めになっていると商品にならないので、自分で道具を自分仕様に変えていくんだそうです。

もちろん、取っての部分や金属の部分も全て変わっていて全てが「オリジナル」なんです。そんな深い理由があるなんて知りませんでしたね。

「リューター」と呼ばれる電気ドリルで穴を開け、ノコ歯を通し、また切り始めます。すんごく細かくてどこを切っているのか分かりませんでした(--;)

とにかくメチャメチャ細かく、「一体どこ切ってんねん?」と思ってしまうほどでした。

それでも黙々と切っていきます。だんだんと形が見えてきたようです。ボクにも形が見えてきたので一安心です。

切り始めて10から15分後・・・もう切り終わってしまいました!オドロキです。

梵字ペンダントが出来るまで 切った文字は「キリーク」という梵字。そして、上が切り抜いたものです。今から調整を加えながら完成させるのです。この細かさが分かっていただけたでしょうか? 梵字ペンダントが出来るまで

この地金の板から梵字ペンダントは生み出されます。

梵字ペンダントが出来るまで

いわば魂が込められるのです。こんなにも小さなペンダントから職人の魂というものを感じていただければ嬉しいですね。

宝石職人のプロフィール

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労働大臣認定の一級技能士

昭和26年生まれ

20歳から宝石職人としての仕事を始める。

父は宝石ケースの職人

兄は宝石の石留め職人

以来、数々のコンテストで入賞・佳作を取るが、一向に興味はなく、商品と賞状のセットで「売って欲しい」との以来が殺到。

賞状も商品も手元になく、残念ながら記録は残っておらず。根っからの職人なんです。

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